抱えきれないほどの愛に。

「水谷のことでしょ!?気になってんの!」


ドキッと胸が跳ね上がる。


な、なな何で……。


「分かるのよ!!分かりやすいんだからっ…」


――「篠原さん」


落ち着いた声が私の名前を呼んだ。


へ……


そう、ゆっくり。


そこだけスローモーションに思えるほど時が止まったような感覚。


「実行委員、一緒だよね?一緒に行こう」


そう言われたときからふわふわと浮かれあがっていた私はもう何も見えていなかったらしい。


酷く青ざめて失神しそうなるりかちゃんにも、



教室の外から向けられた鋭い眼差しにも。