抱えきれないほどの愛に。

「あのね……ようくん…」



放課後の空き教室。




夕方のぽかぽかと暖かい夕日がようくんの顔を綺麗に照らしている。




「……私…ようくんと、別れたい…の…」


………。



うつむき加減でそう言い切った。



…い、えた……言った…っ!




ゆっくりと顔を上げる。


そこにはいつも通り、クールな表情一つ変えやしないようくんがいた。


っ………。



分かっていたつもりでも実際に目の当たりにすると心にモヤモヤした灰色の矛盾が生まれてきた。


…もう……



ようくんのことは……忘れよう。


新しい恋に花を咲かせよう。


…うん……そうだよ。



次の恋…っ。


何だか居たたまれない気持ちになって勢いのまま去ろうとすると。