抱えきれないほどの愛に。

「全く……天真爛漫なんだから…」


諦めたように頭を抱えた。


「ま、そういうわけで…やりたい奴いるかー?」


「はいっ!」


勢いよく手を上げると。


「お、篠原。さすが~!期待してたぞ~」


先生が軽快にそう言うと


「せんせー性格悪~」


がはは、と男の子が笑った。


後ろのるりかちゃんを見ると、あからさまに怪訝そうな顔をした。



だって、楽しそうなんだもん……。


それに一年生の頃は……休んでたから…。


「じゃあもう一人~、男子がいいんだが…」



「はいはーい!ここは水谷を推薦しまーす!」



ノリのいい男の子たちの集団が揃って手を挙げた。


名前が挙がった瞬間、ひゅっと息を吸い込んだせいで軽く咳き込んでしまった。


「水谷か。どうだ、水谷?」


水谷くん……。


「……なら…やります」


穏やかに紡がれたその言葉に鼓動が早まっていくのがわかる。



「じゃあ、決まりだな。実行委員二人は今日の放課後から職員室に集まるようにー」


先生のそんな言葉も耳に入らないくらいに頭は水谷君の声でいっぱいだった。


水谷君と…実行委員。


ただひたすらにそれだけだった。


後ろでるりかちゃんが何やらぼそぼそ呟きながら青ざめていたことなど、当然知るわけがない。