抱えきれないほどの愛に。

彼になら何でも話せたし、叫べた。



どんな話をしても顔色一つ変えずにじっと景色を眺めながら私の音を拾ってくれている。


ただ、純粋に嬉しかった。


私の声を聞いてくれる人が、いることが。


私の声に耳を傾けようとしてくれる人がいることが。



…どうしようもなく、嬉しかった。



……だからあの日、私は叫んだ。



ひかりを教えてくれた貴方が居なくならないように。


受話器越しに声が枯れるくらい、叫んだ。


土砂降りの雨の中、雷が立て続けに鳴り響く闇雲の中で、貴方のぬくもりを必死に抱きしめた。