抱えきれないほどの愛に。

そして、待ちに待った当日。



まだ手がかじかむような寒さで、ひたすらカイロを握った。


机の上に置かれた鉛筆とシャープペン。



力強く握りしめた受験票。


ただただ、一心不乱に頑張った。



働かない頭を必死に働かせた。


空白の解答欄を何とか埋めた。



不安で、不安で。


未来の事も、目の前の事も、全部不安だった。



成功しなかったら、すべてがまた最初から始まっていくようなそんな気がしていた。



『合格』



画面に表示された”合格”という文字だけに涙が止まらなくて。


ああ、報われたんだなって、努力は無駄じゃなかったな…って思った。



―――でも。