抱えきれないほどの愛に。

恐る恐るそう呼ぶとぴたっと足を止めた。


その瞳が冷たく私を映した。


へ……。


私の数歩手前まで来ると耳元に顔を近づけた。


驚いて避けようとすると。



片方の手が私の肩に触れた。


え……。



「…キスマーク…ねぇ…」



きす、まーく……?


なに…それ…。



「………白鷺に近づくな、ってこと…かなぁ…」



………。


え……。


「…気に入らないんだよね、あいつ」



どう、して…。


水谷君の手が髪に触れようとする。


こわ…いっ…




―――「……触るな」



っ…へ…。


いつもに増して低い声が響いた。