抱えきれないほどの愛に。

え…?



右腕を強く引っ張られて連れ込まれた。


口元には大きな手がかぶせてあって喋ろうにも喋れない。


薄暗い教室で周りがよく見えない…っ。


後ろに誰かいるようで誰なのか分からない。



口元とお腹のあたりに回った手はどこか見覚えがあって…力強い。



「………ごめん」


ぽつり、と呟かれたそんな一言。


この声は……よう、くんっ…?


思いっきり身をよじって離れようとするけれど、力が強すぎてびくともしない。



「は、離して…っ!」



「…笑ってほしいのに…笑顔でいてほしいのに。



……離せない」


苦しそうに紡がれた言葉が、声が…。



もし、本当に私に向いているものなら。


何で……こんなこと…っ。