抱えきれないほどの愛に。

出会いはラッキーベンチでのことだった。


『ラッキー』なんて名前がありながら、そこは薄暗くてジメジメしている不人気の場所だった。



校舎の中庭の裏にあるベンチ。


高校一年生の頃、新しい環境に慣れるまでに時間がかかった。


だから、初めの方はずっとお昼休みになるとラッキーベンチにいることが多かった。



だれもこないし、何より一人は落ち着いた。


そんなある日のことだった。