抱えきれないほどの愛に。

嬉しくなった弾みで駆け寄ろうとすると。


隣に居た女の人がようくんの顔を覗き込むと、噴き出して笑い始めた。


楽しそうな笑い声。


低く、落ち着いた穏やかな声。


……っ。



え?


なに、これっ…


そんなわけない。ようくんが…そんな…。


はずっ……。


落ち着かせるように深呼吸を繰り返した後、ぎゅっと瞼を閉じた。


何かの…間違い。


そう、何かの……


え?



――――何、の?



これがっ……世に言う…う、わき…ですかっ…


夜の交差点に楽しそうに笑う男女が二人。