抱えきれないほどの愛に。

好きな人…か。


水谷君のことは好きだけど…恋、じゃない。


別れよう、と告げた時、ようくんの前で咄嗟に嘘をついてしまったこと。



…とにかく、別れる口実が欲しかった。


だから…ついた、嘘。


最低だと思う。


でも、あれ以上…ようくんの隣にはいれなかった。


もう、限界だった。



きっかけは、どうでもいいような些細なことだったと思う。


放課後。


中庭のベンチで、男女二人のシルエットが廊下から見えた。


そう、春の陽気につい眠たくなってくるようなそんな日だった。