抱えきれないほどの愛に。

だから…私も遥くんの隣を認めてもらえるくらい、強くなりたいって



強く在りたいって思った。



ほんとの…ほんと。



……好きだった。



「……きっと、壊せない…よ」


きっと情けなくて、小さくて、震えてて、


みっともない声。


「…ようくんが思ってるほど、もう




―――子供じゃないよ」



俯いたようくんにかかる漆黒の髪がさらり、と風に揺れた。


さっきまであれほど怖かったはずなのに、不思議とようくんを真っすぐに見つめる私がいた。


泣きたいのは…恐いんじゃなくて、好きだったから。



好きになってしまったようくんが見えた気がしたから。