抱えきれないほどの愛に。

「何、馬鹿なこと言ってんのよっ」



そう言うと、バシッと頭を叩いていた。


痛そうだけど…仲いいのが凄く伝わってくる。


そう思うと微笑ましく見えてきた。


「裏、とかありそう~。だってほら。知ってる~?





―――”王子”なんて存在しないってやつ」




”王子”。



それはようくんのもう一つの呼び名。


その通りなんだ。


ようくんはいつも日の当たるところに居て、かっこよくて、優しくて。


でも……


私だけの”王子様”にはなってくれない。


きっと永遠に。



「何それ。恐いこと言わないでよ」



「いやだって~”王子”って何にでも無頓着だし、冷酷人間っていう噂あるじゃ~ん?」



「だからって…あんたって子は…」