抱えきれないほどの愛に。

「早くあんな男忘れちまえ!」


冗談めかしてそう言ったルリカちゃんの瞳にほんの少し。



…不安の色が見えた。


きっと、私のために言ってくれた言葉。


また。



…心配させてしまった。


「…うん。ありがとう、るりかちゃん…」


ほんとはもっと元気な声で言いたかったけれど。


どうしても出なかった。


朝から何にも口に通らないし、明確な理由が分からないままに重い心。



何にも、心配することもないはずなのに。


…どこか、心につっかえたまま。


もやもやする気持ち。