抱えきれないほどの愛に。

  …✙―――✙…



「…葉音、おはよう!」


いつもより一段と高い声が私に向けられる。



「もーう何、朝から暗オーラ出しまくっちゃって。元気出しなさいよ。



元気があんたのとりえなんだから」


とりえ…って…



「…ありがとう、ルリカちゃん」


出来るだけ元気よく言ったつもりでも、すぐにばれてしまうらしい。



私の耳にそっと口を近づけると、こう呟いた。


「……大丈夫よ。もう、別れたでしょ。



―――それに、元々もう終わってたじゃない」


そう……だよね。


周りの子たちだって…理解してくれてる。


もう、ようくんとは別れたことになっているのだから。


そう言うと、私を安心させるように笑いを見せた。


「……ね?」


その笑顔につられて、自然と笑顔になる。