抱えきれないほどの愛に。

『…ねぇ”王子”と”姫”が別れたって本当なの?』



『えー、なんで…篠原さんもったいない~』



『あの”王子”もよく別れられたよね。めっちゃ



―――THE・溺愛って感じだったのに」



……溺愛?


何を勘違いしてるのか知らないが、それは誰かが意図的に作り上げた架空の人物に過ぎない。



愛なんて言葉じゃ言い表せない。


歪んだ”執着”と”依存”、


嫉妬を超えた”狂気”



あいつさえ現れなければ、すべては思い通りだったはず。


この世は大抵が”愛”やら”恋”やらで回っている。


傷つくかもしれないというリスクを負いながら、人類は人を愛し、愛される。


誰かがいないと生きていけない、なんて飛んだ馬鹿げた話だと思っていた。