抱えきれないほどの愛に。

体が震えて、感覚さえも分からないほどに冷たくなった。



玄関に向かったはずの足がぴたり、と止まり動けなくなった。


…後ろからの影がただ、痛く、苦しく、酷く凍っている。



「知らないことなんて、ないよ」


感覚も、感情も、理性も。


全てが狂わされたように、あったかくて、


雹のように、冷たくて、痛かった。



「見捨てるなんて……しないよ、そんな…



―――死んだ真似」




「やめてっ!近づかないで…っ!」


恐くて、怖くて、痛くて、別人みたいに表情を変えた彼から必死に逃げた。



ほんとは…恐くなんてない。


ただ、凄く哀しくてやるせないだけ。



……ちっとも…変わってないんだもん。