抱えきれないほどの愛に。

一気に色を無くしてしまったような喪失感が彼女を襲った。


雨に打たれた二人の影だけが暗闇の中に残された。



「……見捨ててよ…私のことなんて、




――なにも…っ知らないでしょ、…」



…何も…なにもっ、知らないでしょっ…。



私だけだよ…


ようくんのこと知りたいのも、いいところも…いっぱいあるの…っ。


っ……。


痛いよ、苦しいよ。


……でも。


それ以上に……



駄目だ。


もう、私たち終わったんだもん…。


…終わらせた…はずなんだもん。


困らせること言うとか、私…



……最低。


こんな恋が、したかったわけじゃない。


ただ。


ただ、ただ


貴方のことが好きだった。


…それだけだった、のになぁ…っ。