抱えきれないほどの愛に。

なに、それ…。


…矛盾ばっかだよ、私…っ。


再び浮かび上がってきた涙を、おもいをかき消すように首を横に振った。


勢いのまま、玄関の扉を開けた。



「っ…へ」



かすれた声とただただ不安が脳内を駆け巡る。


何を、みてるの…私…。


何をしたの…。


っ…どうしよう…怖い、


恐い。


うごけ、ない…っ。


だめ、駄目……


何で……私のまえにいつも…


いるの…、


呼吸がどんどん浅くなって、周りの音が遠のいていく。


だめ、にげないとっ…逃げないと。


動けない。


力が、全く入らない。


そればかりか、力がどんどん抜けていく。