抱えきれないほどの愛に。

「はーちゃん、ママ買い物行ってくるけど行く?」


ママがドア越しに控え目にそう聞いてきた。


「あ…ごめんね、今日は…」


「そう。じゃあ、ママ行ってくるね」


少し心配の色が混ざった声色でそう言ったママ。


「うん。ありがとう」


少しして、玄関が閉める音がしてこの家に一人になってしまった。


そして、不運にも今日の天気は曇り。


何だか、行動力が起きない。


そして、何かに怯えている感覚。


原因はきっとわかっている。


でも、はっきりしてしまったら


恐いから。


考えたくない。


でも、頭の真ん中はずっと。


支配されたように、そのことだけ。


息が詰まるような部屋に一人取り残されたような気分。