記憶を取り戻していて婚約者となったフレデリックに、あまり良い感情を持てていない私は、その時に妙な違和感を覚えていた。
フロレンティーナは清らかな聖女でとても性格も良くて、だからこそ、逆ハーレムを築けるくらいに全方位に好かれる愛されヒロインだ。
だというのに、フレデリックの視線が私に向けられた時に、視線が合った優しげな青い目には、強烈な敵意を宿していた。
ゾッとした。
……その敵意を宿した目を見て、もしかしたら、彼女が私と同じ転生者かもしれないと思った。
そのことに気が付いた私はフレデリックの婚約者であることから、なんとか逃れようともがいた。彼女のあの目は、尋常ではない。出来れば、フレデリックとの婚約は解消してもらい穏便に悪役令嬢の役目を降りたかった。
「あの……ブライス様。お話があります」
お茶会の時、席を外した私を追い掛けて、フロレンティーナはやって来た。
「……何かしら?」
彼女を避け続けていたことに自覚があった私は、それとなく周囲を見回した。けれど、不思議と人は居ない。
その時にやはり思ったのは、彼女は不思議な力を持つ『聖女』であること。
フロレンティーナは清らかな聖女でとても性格も良くて、だからこそ、逆ハーレムを築けるくらいに全方位に好かれる愛されヒロインだ。
だというのに、フレデリックの視線が私に向けられた時に、視線が合った優しげな青い目には、強烈な敵意を宿していた。
ゾッとした。
……その敵意を宿した目を見て、もしかしたら、彼女が私と同じ転生者かもしれないと思った。
そのことに気が付いた私はフレデリックの婚約者であることから、なんとか逃れようともがいた。彼女のあの目は、尋常ではない。出来れば、フレデリックとの婚約は解消してもらい穏便に悪役令嬢の役目を降りたかった。
「あの……ブライス様。お話があります」
お茶会の時、席を外した私を追い掛けて、フロレンティーナはやって来た。
「……何かしら?」
彼女を避け続けていたことに自覚があった私は、それとなく周囲を見回した。けれど、不思議と人は居ない。
その時にやはり思ったのは、彼女は不思議な力を持つ『聖女』であること。



