……これは自分にとって、危険な人物だと告げる本能的な感覚が、身体を突き抜けた。
目の前に居るのは、金髪碧眼で可憐な容姿を持つ少女。彼女は虫も殺さぬような、愛らしい笑みを浮かべているというのに……私は何を考えているのだろうかと、そう考え直したのも覚えていた。
「……こんにちは。初めまして。私はフロレンティーナ・リキエルと申します」
「ブライス・ルブランです」
礼儀通り軽くカーテシーをして私が挨拶をすれば、フロレンティーナは隣のフレデリックを感激の眼差しで見た。
「まあ! ……なんて、素敵な女の子なのかしら! 私なんて平民出身で神殿で暮らしていましたし、こんなにも優雅な女性の前で、なんだかお恥ずかしいですわ。フレデリック様」
「そんなことはないよ! フロレンティーナ。ブライスも可愛いが君も同じように愛らしい。礼儀作法はすぐに覚えるだろう」
フレデリックは婚約者の私と『同じように』可愛い聖女に、メロメロのご様子だった。
まあ……これでは、いつか婚約者が邪魔になってしまうほど、こちらの聖女へと気持ちが傾くわねと、今からとてもわかりやすい態度。
目の前に居るのは、金髪碧眼で可憐な容姿を持つ少女。彼女は虫も殺さぬような、愛らしい笑みを浮かべているというのに……私は何を考えているのだろうかと、そう考え直したのも覚えていた。
「……こんにちは。初めまして。私はフロレンティーナ・リキエルと申します」
「ブライス・ルブランです」
礼儀通り軽くカーテシーをして私が挨拶をすれば、フロレンティーナは隣のフレデリックを感激の眼差しで見た。
「まあ! ……なんて、素敵な女の子なのかしら! 私なんて平民出身で神殿で暮らしていましたし、こんなにも優雅な女性の前で、なんだかお恥ずかしいですわ。フレデリック様」
「そんなことはないよ! フロレンティーナ。ブライスも可愛いが君も同じように愛らしい。礼儀作法はすぐに覚えるだろう」
フレデリックは婚約者の私と『同じように』可愛い聖女に、メロメロのご様子だった。
まあ……これでは、いつか婚約者が邪魔になってしまうほど、こちらの聖女へと気持ちが傾くわねと、今からとてもわかりやすい態度。



