私は動揺を押し隠して、彼女の前に歩み出た。フロレンティーナはいつも通り聖女らしく、白い儚げなドレスを着ていた。
いかにも悪役令嬢らしい容姿を持つ私とは全く違う、善性を感じさせる装い。
「ヴィルフリート・レイドは、指名手配されることになったわね? 貴女と関わったばっかりに不幸になって、可哀想」
フロレンティーナは頬に手を当てて、可愛らしく言った。そんな彼女を見た誰しもが、まさかそれを指示した張本人だとは決して思わないだろう。
「あの、何が言いたいの? ここに来たからには、私に用事があるんでしょう? それに、私の件は再調査中で接触は禁じられていると聞いたわ。フロレンティーナ。ここに居て……本当に大丈夫なの?」
これまでは何を言われても黙って耐えているだけだった私が彼女に口答えしたせいか、フロレンティーナは大きな丸い目を見開いて驚いているようだった。
「……ふーん。生意気言うようになったのね。ブライス。それもどこまで続くかしら? フレデリックはブライスの事を、元々は良く思っていたそうよ。それなのに、こんなことになって残念だと」
いかにも悪役令嬢らしい容姿を持つ私とは全く違う、善性を感じさせる装い。
「ヴィルフリート・レイドは、指名手配されることになったわね? 貴女と関わったばっかりに不幸になって、可哀想」
フロレンティーナは頬に手を当てて、可愛らしく言った。そんな彼女を見た誰しもが、まさかそれを指示した張本人だとは決して思わないだろう。
「あの、何が言いたいの? ここに来たからには、私に用事があるんでしょう? それに、私の件は再調査中で接触は禁じられていると聞いたわ。フロレンティーナ。ここに居て……本当に大丈夫なの?」
これまでは何を言われても黙って耐えているだけだった私が彼女に口答えしたせいか、フロレンティーナは大きな丸い目を見開いて驚いているようだった。
「……ふーん。生意気言うようになったのね。ブライス。それもどこまで続くかしら? フレデリックはブライスの事を、元々は良く思っていたそうよ。それなのに、こんなことになって残念だと」



