恋愛初心者は恋をする

「新しいアルバイトの子が来るから挨拶してあげて」


大成にそう言われ、会議室に向かうことになった。




「可愛い子だといいね」

「悠斗はそればっかだな」




「初カノになればいいね」

悠斗が耳元で囁いた。



「うっざ!!!」

「まじで25にもなって拗らせすぎててほんとお前面白いわ!」

「お前はチャラすぎなんだよ」

「男は遊んでなんぼ」






俺は、25歳にもなって彼女ができた経験が一度もない。
よって、身体の経験も一度もない。


最大のコンプレックスである。


じゃあ出会いを探せよ!って話になるけど、
起業を経験したらなんだかんだ楽しくなり、同時に鬼のように忙しく恋愛が頭から吹き飛んだ。





「お前って女何人食ってんの?」






ある日、地元の友達にそう聞かれて
やっと危機感を持ったのだ。






もうこんなに多忙で出会いもないなら
本当に最低行為だが、自分が雇った誰かと付き合うと心に決めた。


そう決めたものの、特にピンとくる出来事もなく先日25歳の誕生日を迎えた。