「よーい、どん!」
学校まで続く長い登り坂で、親友の朱莉と競争する真夏の日の平日。
あたしたちは、ふたりとも運動が苦手だ。
だからこそ、毎回いい勝負ができる。
「ちょっと、朱莉待ってー」
今日は朱莉の方がリードしている。
そして、今日に限って「負けた方はアイス奢り」というルールだ。
「愛菜早く!」
先を行く朱莉は、振り返ってぴょんぴょん跳ねながら煽ってきた。
「負けてたまるか!」
金欠なあたしは、どうしてもお金を使うわけにはいかなかったのだ。
*
「いえーい!愛菜奢りけってーい!」
「はぁ、はぁ…早いよ朱莉」
結局朱莉に負けて、あたしが奢ることが確定した。
アイスがかかっているからか、今日の朱莉はとても早かった。
「それにしても、あっつー」
今日の最高気温は37℃。
こんな日に長時間走ったあたしは、もう倒れそうなほどクラクラだ。
それからは歩いて生徒玄関へ向かう。
そして、ふたりとも汗びっしょりで教室に入ると、いつも通りみんなに笑われた。
「まーた走ってきたの?」
「あんたら二人、仲良いねぇ」
あたしと朱莉は顔を見合わせて微笑んだ。
「まっちゃん、バスタオル!」
「はいはい」
そして、あたしたちはまっちゃんにバスタオルを借りて汗を拭いた。
「もう、自分で持ってきなさいよね。明日は持ってこないからね!」
毎回呆れながらそう言うまっちゃんだが、なんだかんだいつも持ってきてくれる。
あたしはクラスの中でもムードメーカーだと思う。
男女関係なく誰とでも仲良くできるし、その場を楽しませることだってできるから。
あたしは自分の席に着き、隣の席の桃矢と話していた。
「うわっ、お前汗くさ!なんか太ったか?」
「なっ、女子に向かって失礼な!あんたこそ太ったんじゃないの?」
「うわーバレたか」
桃矢とは、こんなくだらない話をして笑い合える仲だ。
こんな日がずっとずっと続けばいいのにな。
心の底からそう思っていた。
学校まで続く長い登り坂で、親友の朱莉と競争する真夏の日の平日。
あたしたちは、ふたりとも運動が苦手だ。
だからこそ、毎回いい勝負ができる。
「ちょっと、朱莉待ってー」
今日は朱莉の方がリードしている。
そして、今日に限って「負けた方はアイス奢り」というルールだ。
「愛菜早く!」
先を行く朱莉は、振り返ってぴょんぴょん跳ねながら煽ってきた。
「負けてたまるか!」
金欠なあたしは、どうしてもお金を使うわけにはいかなかったのだ。
*
「いえーい!愛菜奢りけってーい!」
「はぁ、はぁ…早いよ朱莉」
結局朱莉に負けて、あたしが奢ることが確定した。
アイスがかかっているからか、今日の朱莉はとても早かった。
「それにしても、あっつー」
今日の最高気温は37℃。
こんな日に長時間走ったあたしは、もう倒れそうなほどクラクラだ。
それからは歩いて生徒玄関へ向かう。
そして、ふたりとも汗びっしょりで教室に入ると、いつも通りみんなに笑われた。
「まーた走ってきたの?」
「あんたら二人、仲良いねぇ」
あたしと朱莉は顔を見合わせて微笑んだ。
「まっちゃん、バスタオル!」
「はいはい」
そして、あたしたちはまっちゃんにバスタオルを借りて汗を拭いた。
「もう、自分で持ってきなさいよね。明日は持ってこないからね!」
毎回呆れながらそう言うまっちゃんだが、なんだかんだいつも持ってきてくれる。
あたしはクラスの中でもムードメーカーだと思う。
男女関係なく誰とでも仲良くできるし、その場を楽しませることだってできるから。
あたしは自分の席に着き、隣の席の桃矢と話していた。
「うわっ、お前汗くさ!なんか太ったか?」
「なっ、女子に向かって失礼な!あんたこそ太ったんじゃないの?」
「うわーバレたか」
桃矢とは、こんなくだらない話をして笑い合える仲だ。
こんな日がずっとずっと続けばいいのにな。
心の底からそう思っていた。


