あおいくん、付き合って!

「キャーッ! 葵くん、こっち見てーっ!」

「あたし、お弁当作ってきたの! よかったら食べてね」

「あーっ、あたしもーっ!」


 うっとうしかった梅雨と、長かった期末テストがやっと終わって、ピカピカに晴れた7月の月曜日の朝。

 ただでさえにぎやかな教室が、日向葵のご登校により、一気に騒がしくなった。

 クラスの女子、女子、女子――とにかく女子が、理科の教科書で見た強力な磁石に吸い寄せられる鉄くずみたいに、自然とあいつに向かって集まっていく。