夏空とヴァンパイア





 算数の授業。
 教鞭を持った先生が、黒板を指して聞いた。


「この問題の答えが分かる人」


 誰も手を挙げない中、昴だけがすっと手を挙げて、答えた。



「……です」

「大正解。難問だぞ。よく勉強しているね」




 晶は昴の背中を見ていた。
 昴が正解したのが嬉しかった。