夏空とヴァンパイア




 文房具屋は今日も空いていた。 
 琥珀の姿を見つけ、晶は駆け寄った。
 晶は、今日は黒い服を着ていた。


「どうしたの」


 琥珀が聞いた。



「ううん」

「悲しそうな顔してる」



 琥珀はお茶のボトルを晶に渡した。


「僕に起きたことを言わないんだね」


 琥珀が言った。



「……」

「言いたくなったら言いな。無理には聞かない。不安だったら、僕が居る事を忘れないで」