夏空とヴァンパイア



 晶は貰った洋服を着て登校するようになった。

 文房具屋で琥珀に声をかけると、琥珀はちょっと驚いた顔をした。



「どうしたの?その服」

「貰った」

「ふーん」



 琥珀は飲み物の小さなボトルを渡してから聞いた。



「友達できたの?」

「ううん」

「学校が一緒だったら良かったんだけど。僕以外でキミに仲良くする人が出来たら、僕はどうしようかな」



 琥珀の美しい飴色の目が、晶をじっと見つめる。



「そしたら許してあげないよ」

「そんな、」

「……嘘だよ。僕は優しいから。」



 琥珀は手を伸ばして晶の頭に軽く触れた。


「友達できて良かったね」


 琥珀が静かに言った。