君に何度でも××をあげる

休日にゆうくんに料理を教えてもらうことが多いから、ある程度のものなら作れる。


「本当…?助かる。冷蔵庫のものも使って大丈夫だから、お願いしてもいい?」

「うん、わかった」


相当辛そうな渡良瀬くんを二階まで支えながら、手前の部屋まで連れていく。

ベッドに寝転がった渡良瀬くんのおでこに、とりあえずビニール袋から取り出した冷えピタを貼り付ける。

少し心配ではあるけど、何か食べれるものが先だと布団をかけてあげてから下におりる。

綺麗に整頓されている台所は使用感があまりなく、高そうな食器や調理器具も新品かのようだった。

冷蔵庫の中は必要最低限のものしか置いていなく、本当に毎日ちゃんと食べているのか心配になるくらい。

まだ中学生なのに…。

とりあえず、冷蔵庫にあった卵もお借りして、簡単に作ったたまご粥と水を入れたグラスを持って二階に上がる。


「渡良瀬くん…?」


ベッドで寝転がっている渡良瀬くんをそっと覗き込むと、スウスウと寝息を立てて眠っている様子だった。

ベッドの傍らのサイドテーブルにお粥とコップを置き、その傍らにしゃがみ込む。

風邪の時はただでさえ体が辛くて気分も落ち込んでしまうというのに、この静かな家で一人ぼっちでいたなんて。

私だったらきっと耐えられない。