君に何度でも××をあげる

「…?夢?姫ちゃんがここにいるわけないし…」

「わ、ちょ…!大丈夫?家が近いから、プリント届けにきたの!」


ふらっとよろけた渡良瀬くんを慌てて支える。

その体は熱があるのか、燃えるように熱かった。


「そんな体でどこに行こうとしてるの?」

「何か食べなきゃと思って…コンビニに行こうかと」

「おうちの方は?誰もいないの?」


渡良瀬くんを支えながら、中にお邪魔する。

風邪の人を外なんかに出せるわけがない。


「両親はどっちも出張でしばらく帰ってこないよ。いつものことだし、俺も慣れてるから」

「え?そう…なんだ」


だからって、風邪なのに一人ぼっちでこの家にいたってこと?

シーンと静まり返っている暗い家の中は、なんだかひんやりと冷たく感じた。


「お邪魔するよ。部屋どこ?大人しく寝てないと。適当に色々買ってきたから、台所借りていいならお粥くらい作るよ」