「…え?」
相変わらずヘラヘラとした笑いを浮かべているのに、真っ直ぐに私を見つめてくる渡良瀬くんに思わずどきりとしてしまう。
「…なんで?」
「いや、なんか気のせいかもしれないけど、泣きそうな顔をしてた気がしたから」
「…してないよ」
春は好き。
桜が綺麗だし、毎年この時期は家族や友達とお花見なんかもしてた。
誕生日もあって、みんながお祝いしてくれて、大好きなお父さんとお母さんから「生まれてきてくれてありがとう」と言ってもらえるこの日は、私にとってもすごく特別な一日だから。
「…さて、家に帰らないと!私の帰りを待ってる人がいるから。世界一美味しいケーキも私のこと待ってるもん」
渡良瀬くんが何かを言おうとした前に、すくっと元気よく立ち上がる。
「じゃあ、またねー」
「姫ちゃん」
そのまま背を向けて歩こうとすると、渡良瀬くんに呼び止められた。
相変わらずヘラヘラとした笑いを浮かべているのに、真っ直ぐに私を見つめてくる渡良瀬くんに思わずどきりとしてしまう。
「…なんで?」
「いや、なんか気のせいかもしれないけど、泣きそうな顔をしてた気がしたから」
「…してないよ」
春は好き。
桜が綺麗だし、毎年この時期は家族や友達とお花見なんかもしてた。
誕生日もあって、みんながお祝いしてくれて、大好きなお父さんとお母さんから「生まれてきてくれてありがとう」と言ってもらえるこの日は、私にとってもすごく特別な一日だから。
「…さて、家に帰らないと!私の帰りを待ってる人がいるから。世界一美味しいケーキも私のこと待ってるもん」
渡良瀬くんが何かを言おうとした前に、すくっと元気よく立ち上がる。
「じゃあ、またねー」
「姫ちゃん」
そのまま背を向けて歩こうとすると、渡良瀬くんに呼び止められた。

