「移動教室いこー」 彼女の声で現実にふっと戻った。 「うん、いこ」 「なに神妙な顔してるの」 彼女の指摘に、あっ顔で訂正する。 「それならいんだけどね」 なんて言う彼女も、 私と同じようになんか、背伸びしてるみたいな。 大人びた匂いがした。