きっと、夏のこと


教室のざわめきに紛れて、ただ思い出しただけ。


それなのに、


言葉だけが妙に鮮明で、


胸の奥に、すっと落ちてきた。






高校生は理解しなくていい。






そう言われたその一言が、


今の私には、前よりも少しだけ重たかった。




私はそっとイヤホンを外した。