君の甘い独占欲に今日も私は溺れちゃいます。

「さっきの子、誰?」


「か、花音ちゃん、一組の」



そう答えると碧君はふーん、と言い、ずっと前を向いたままだった。


怒ってるかもしれない。碧君の今の心情が分からない。


声をかけたくても何を言えば分からず言葉が詰まった。



「……音羽は、坂本のことどう思ってんの」



碧君が前を向いたまま私に問いかけた。



「えっ…どう、って」


「…何でもない」



低い声で碧君はそう言うと私から手を離して歩いて行ってしまった。