君の甘い独占欲に今日も私は溺れちゃいます。

***


「可愛いこと自覚しなねー」
あなたのその言葉はずっと私の頭の中をぐるぐるしています。


それを言われて一週間。


一週間経っても頭の中からは消える気配はなし。


「櫻井君ー!!」
「キャーッかっこいいーっ!!」


そんな声が廊下から聞こえる。


もうこれは当たり前と化してきているんだけど。


櫻井君の方を見ると学校での爽やか笑顔で対応している。


その姿だけ見るとあの言葉やあの雰囲気が嘘みたいに思える。


…けど、櫻井君、今日は何か眠そう…?


「音羽〜なんか最近考えごとしてる?」


「わぁっ、びっくりした」


「え、ただ話しかけただけで?何をそんな考えていたのかな〜?」



陽菜は流石親友。鋭いなあ。


私は「可愛い」と言われたことを陽菜にまだ言えていない。