英語教科室のドアの前に立つと、凛は高まる鼓動を抑えて大きく深呼吸をした。 ……そういえば初めてきた時もこんな風だったな。 あの時はただただ御堂先生に呼び出されたことが嫌で、逃げ出したかったんだ。 結局、先生に捕まって逃げることができなかったんだけど… 凛はそんなことを思い出して静かに笑った。 でも、もう逃げない。 自分の気持ちからも、先生の気持ちからも。 大丈夫。 心の中でそう唱えると、英語教科室のドアを手に掛けた。 そして、ゆっくりとドアを開けた。