御堂先生は溺愛中


凛はチラリと視線を声の方に送った。



御堂はいつもの柔らかい笑顔を浮かべながら「席についてね。」と追い払っていた。



いつも通りの御堂に、凛は思わずクスリと笑ってそれから視線を黒板に戻した。




最後の授業は学年末テストの返却と解説だった。




もう何度目かになったテストの返却に、凛は堂々とした態度で御堂の元へ駆け寄った。




「1年間、お疲れ様。」



そう言って柔らかく笑う御堂に、凛の目頭は思わず熱くなった。



それを隠すように目を細めて「ありがとうございます。」と答案用紙を受け取った。




席に戻って答案用紙を見ると、平均点を余裕で上回る、過去最高点だった。