バレンタインの次の日。
結奈は登校するなり凛に、「どう?渡せた?」と期待を含んだ表情で尋ねた。
そんな結奈に凛は「ごめん…。」と小さく呟くように告げた。
その表情はどこか苦しげで、結奈は言いたい言葉を全て飲み込んでただ「そっか、大丈夫だよ。」と優しく笑った。
それから2人は御堂の話に触れることはなく、ついに学年末テストを迎えた。
…これが、御堂先生が採点してくれる最後のテストかもしれない。
冬季講習を受け、古賀から借りたテキストを毎日解いてきたおかげか、凛は今までよりもすらすらと問題を解くことができた。
着実に努力が身についているなって思えて、
先生との特訓も、古賀先生が貸してくれたテキストも、冬季講習も全部無駄じゃなかったんだって思えて嬉しかった。
そして、
私は全てを受け入れて前に進むと決めた。

