そんなんじゃない、私は…。
「じゃあ、御堂は全力で気持ちをぶつけてきてんだから、凛もそうすればいいだけの話だろ?」
「…もういいから、勝手に食べて。」
凛はそう言って紙袋を海斗に押し付けると、走ってどこかへ行ってしまった。
うう、私なんでこんなにイラついてるんだろ。
凛は目に涙を溜めながら廊下を走っていた。
……きっと図星だからだ。
最初は、本当に素敵な人になろうって思った。
先生の隣に並んでもおかしくないような人間に。
だけどいつしかそれは、自分が気持ちを伝えなくてもいい言い訳になってたんだ。

