御堂先生は溺愛中



「はい、どうぞ。」



凛と結奈は海斗にそれを差し出すと、海斗はこちらを見上げて「何これ。」と返した。


「…今日なんの日か知ってる?」


結奈がそう言うと、海斗は少し考えてから「ああ、バレンタインか。」と答えた。


そんな海斗に「あんた忘れてたんだ…。」と凛は呆れた様子で呟いた。


「まあいいだろ。サンキューな。」


海斗は2人に手から奪うようにもらうと、再び携帯に視線を戻した。



「…これ、渡す練習になるの?」


「…先生がこんな態度取るわけないから失敗だね。」


結奈と凛は呆れた顔を見合わせながらそう言った。