「これ返したいんですけど〜。」 だが凛の予想は外れ、入室してきたのは本を返却しにきた生徒だった。 凛はふにゃんと脱力しながら「はあい。」と返事をした。 先生かと思ってびっくりして損した。 凛はふう、とため息をつきながら返却作業を始めた。 その日は運悪く、御堂が図書室に姿を現すことはなかった。 何でこんな時に限って来てくれないんだよ。 凛は心の中で悪態をつきながら図書室の鍵を閉めた。