御堂先生は溺愛中


年末最後の冬季講習の日。




夕方からの2コマを終えて、凛はさっさと帰ろうと支度をしていた。



「お、ちょうど俺も終わるから一緒に帰ろうぜ。」



海斗の提案に、凛は「うん、いいよ。」と返してトートバッグを肩にかけた。






「あー、やっと今年の冬季講習が終わったな。」



塾から出ると、海斗はそう開放的な声で言った。



凛は「そうだね。」と返して、駅まで歩き始めた。



「本当、地獄のような日々だったな。」



海斗はふう、と盛大にため息をつきながらそう言った。



「そう?私はそうでもなかったけどな。」



意外と楽しみながら授業を受けていた凛は、平然とそう言ってのけた。