御堂先生は溺愛中


「大野さん…?」




目の前にはきょとんとした顔の凛が立っていた。




いつもの制服姿とは違い、セーターにロングスカートという服の凛に、御堂は胸を弾ませた。




「こんなとこで会うなんて偶然ですね。」



そう言って軽く笑う凛に、御堂も「本当だね。」と笑った。



「大野さんはどっか行ってたの?」


「あ、塾の冬季講習です。この駅の近くで。先生は?」


「あー、俺は家がこの辺だからさ。たまたま歩いてた。」


「へえ、そうだったんですね。」




まさか母親に仕向けられて女性とランチしてましたなんて言えない御堂はそう適当に答えた。