11:30よりも少し前。 御堂はキョロキョロと周りを見渡しながらホテルの前に着いた。 おかしいな。母さんだったら時間よりもだいぶ早く着いてるのに。 それに周りに母さんが乗ってきたであろう車も横付けされてないし。 渋滞とかに引っ掛かってるのかな。 御堂は母に電話をかけようと思って、携帯をポケットから取り出した。 「謙次郎さん?」 聞き覚えのある声に携帯を耳から離すと、目の前に美麗が立っていた。