私には、お腹に大きな傷がある。 赤黒くてお腹を縦に割くような一本の線。 幼い頃病気で手術をしたときの跡だ。 『うわっ、大野の腹、きたね〜!』 『お前バケモンみたいだな!』 『人造人間か!?怖いからこっちくんな!』 今は時間が経って傷は薄くなったのに、クラスの男子から浴びせられた言葉は、私に突き刺さって今でも抜けない。 それどころかどんどん痛みが増していくみたい。 それでも、私がこうして生きているのは一つの救いがあったから。