「占い結果の同じ奴が数人いる。『挑め』だ。偶然だと思えない。その占いが出ていた奴ら全員が、攻略に挑む話を外部でしていた。聞いた噂では、この占い。外部の有名な人で、ゲームとは切り離されたものらしい。あえて聞くが。ギルマスは何だった?」
挑め。それは。
「俺は『中継者となり言葉(・)技を伝えよ』」
占い。たかがゲームの。
けれど、ギルメンだけでなくこのゲームをする全てにとって、アジュールのことが衝撃だったのは確か。
そう。これはゲームだから。
「……残念だよ、ギルマスが攻略にいないなんて。」
俺はギルド、ファクトのギルドマスター。
事実そのもの。分からなくなる。このゲームでの事実とは。
俺の役目。中継者。
『声を伝えよ』それは。
「それぞれが望んで下した決定。俺は攻略を止めない。ただ、挑むなら数は増やせ。俺なら、そうする。」
どうせ吸収されるくらいなら、勝てる見込みで。
会話を終え。
来たメッセージに目を通し。あらかた落ち着いたところ。
もう一度、大きく息を吸ってゆっくり吐き出す。
俺はカプリチオが、アジュールと個人的な連絡方法を持っているとは思っていない。
憶測だけど。99%。聞かれたとしても教えなかっただろう。
もう長くはないのだと知って、このゲームで何を思ってプレイしていたのだろうか。
カプリチオに言わないでと、泣いていた。
二周目に戻ったとしても、アジュールの会話できる状況が絶望的な今。
俺に出来る事。
「カプリチオ、運営が二周目アジュールのチャットを制限した。リアルで直接、やりとりが出来るなら連絡してやってくれ。俺はリアルでつながりがない。もし、お前も同じなら。伝えたいことがある。どちらにしても、これだけは言っておく。彼女を泣かせたのは、お前だ。」
これで返事が無ければ、それだけの男。
アジュールの見る目がなかった。
後悔は残るかもしれないけど、途切れて良かったんだ。
悲しいけれど、綺麗な思い出のまま。
カプリチオを想って死ぬのだろうか……
俺に出来る事。
アジュールが二周目に戻ってくる可能性を考え。
もしかするとアジュール側からは連絡が。
いや、そんな甘い運営ではない。
あの会話を聞いて、ここまで悪趣味なことをするのだから。
俺の占いの結果。

