私の母は太っていた。

言葉を濁せばふくよかな人、はっきり言ってしまえばデブ。

腹が出ていれば脚も腕も脂肪。

馬鹿みたいだね。

母のそんな醜いところが、私に遺伝した。



私の父は、顔が原型を留めていないほどに醜かった。

私を産む数年前、火事に遭ったらしい。

ならその醜い顔は遺伝しないのでは?という疑問も持ったが、それもすぐに打ち消された。

父は私に卒業アルバムを見せてくれた。

父の口角はへの字に曲がり、目も小さく左右非対称で、唇は無駄に分厚く、おまけに鼻も大きい。

私に似た、不細工な顔面だと思った。

もしかしたら父と母は、醜い者同士惹かれ合い、身分相応の恋をしたのかなぁとも考えた。