「あの何か?」

「何にも感じないのか?」

…感じる?何を?



「何も感じてないみたいだな。今日、授業が終わったらここに来て。」


ここって門の所に?




返事をしたら、エリアルは何もなかったかのように建物に入って行った。


エリアルが消えた途端、空気が変わったかのように周りが五月蝿くなった。



「マキはいいなぁ!エリアル様と話せて!」

「今の誰?」

と聞いたら、アリスは驚いた顔をした。


「知らないの?」

素直に頷くしかなかった。



アリスがエリアル様について話してあげるからと言って、学内にあるカフェに来た。