「マキ…」
エリアルの声がする…帰ってきたのかな…?
「おはよう、マキ」
「おはよう、それからおかえり。」
「ただいま。今から日本に行くから準備して」
「えっ?!今から日本に?」
何しに日本に?
「マキの親に会いにな…」
あの親に会うの?嫌だ!
「あたしが…今の親に会いたくないの知ってるよね?血の繋がらない親だよ?」
エリアルを睨みつけながら言った。
「知ってる。でも、留学期間が終わっても帰ってこなかったら怪しく思われるだろ?
それから…マキの本当の親の墓参りにな」
エリアルはなだめるように言い、あたしの頭を撫でた。
お父さんとお母さんの墓参り…今年全然行ってない…