『この通達を最後に、正式な魔法使いの資格は剥奪致します』
「えっ!? ちょっ、待って……!」
そんな私の言葉も虚しく、映像はぷつりと切れてしまった。
「どうしよ……まさか、こんなことになっちゃうなんて……」
頭の中が真っ白になり、呆然としていると袖口をくいくいっと引っ張られた。
「お姉ちゃん……ありがとう」
さっき助けた男の子が腰を抜かしてしゃがみこんだまま、目にうるうると涙を溜め、上目遣いで言った。
か、か、か……可愛い……!
「あっ! そうだよね! キミを置き去りにしちゃいけないよね! 大丈夫? 立てる?」
「うんっ。お姉ちゃんが助けてくれたから、もう大丈夫っ」
まるで天使のような笑顔に、胸がほわほわと温かくなった。
「ケガ……は、なさそうだね。ボク、1人でお家に帰れる?」
手を貸して立たせると、彼の体に異変がないかをチェックした。
年は、10歳かそれより下のように見える。
幼さのある口調から、心配してしまう。
「ボクは大丈夫だけど……お姉ちゃんの方は大丈夫……?」
「あはは、お姉ちゃんは……うわぁあああっ!!!」
優しい彼の言葉に笑ってしまうが、笑ってる場合ではない。笑える状況でない。
直面した現実に頭を抱えた。
そうだよ! 人のこと心配してる場合じゃない! 私、どうすんの!?


